銀座

友人に誘われて、銀座へ出かけた。地下鉄から映画館への出口を迷ってウロウロ。地上に出てからもきょろきょろして、無愛想なおまわりさんに案内を乞うはめになった。この際財布を新調しようと、以前と同じ店に同じものを求めに入ったものの、おすましな店員の丁重な対応に、気後ればかりが先に立った。雑誌で見かけた「おみやげ百選」のひとつを、思い切って買って帰ろうと立ち寄ったものの、化粧品のように飾り立てられたお菓子に、買う気が失せた。「大人の街 銀座」。なんてよそよそしいんだろう。

「お昼は不二家でどお?」と訊かれた。ファミレス元祖のレトロ感が懐かしい。おもわず、ホットケーキを注文したものの、遠い記憶のあの味とは、どこか違う。ちばてつやの「リナ」を思い出した。パフェのさくらんぼうを残して立ち去らなければならなくなった少女の執着心が、蘇って拡がった。銀座って、無くなってしまったものの面影の街のよう。
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