梅見

姉妹三人で梅見に行った。
母の死去以来、三人で片づけなければならぬことに取り組み続けて一年が巡り、
ここらで、お散歩でもしながら気持ちを分かち合おう、ということになって、
うちに近い谷保天満宮を訪ねた。

薔薇科の芳香が、温かい空気に交ざって、渦を巻いて追ってくる。
野草花が、黄色くもやもやと足元に触る。
四方山話の中に母の姿が見え隠れして、時々、三人で苦笑する。

天満宮の高台から、夫の畑が見下ろせる。
しばしば、野菜を担いで行っては妹たち家族に食べてもらうので、
「あそこなの!うちからどれくらい?これ、下るの?帰りは大変ねぇ」と、
実感のこもったねぎらいを受ける。

「私たちも老後よね」「これからを良く過ごそうね」と言って別れた。


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