バス停のフェンス その2

バス停のフェンスいっぱいにミントが並んでいたが、先日、立ち寄るととなりに山椒が生えていた。若い葉は、やわらかくてほんのりと黄色い。摘むと、つ~んと香りが刺さった。これは懐かしい。なんだっけ?記憶をたどると、昔の実家の勝手口が浮かんだ。

玄関とは別に家族が普段に使う木戸があり、木陰が暗かったが、庭より親しみやすくて、そのあたりでよく遊んだ。ゴザを敷いてもらって、ままごとをしたり、おやつを食べた。まわりの山椒や柑橘類の樹木に、アゲハチョウがよく舞っていた。卵を産み付け、青虫やさなぎの姿も見かけた。アゲハの幼虫は、頭をつつくと、オレンジ色のつのをぬうっと突き出す。同時に、強い芳香が漂う。

子どもが独りで過ごす時間には、色々なものに出会う。長いこと忘れていて、ある時思い出す。バス停で急に降ってきた。

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