ギリシア語

娘の大学時代のお友達に勧められて、「ギリシア悲劇を読む」という講座に通い始めて3年目。悲劇に出てくる横文字が人の名か、神様か、地名なのかさえ判別が着かない中を、彷徨ってきた。年末の講座で、講師が「来年度は『悲劇』に加えて、『ギリシア語』を担当します。皆さんは、是非、お出でになるように」とアナウンスがあった。のけぞった。無理無理!というより、関係ない、興味ない、知ったことか。

お正月に、講座の友人が貸してくれたVHSを観た。マリア・カラスが主演する「王女メディア」、IRENE PAPASの「アンチゴネー」。「王女メディア」では、惨劇の背後に長唄が流れ、暗さが身近に迫った。「アンチゴネー」は音声がギリシア語で「賛歌」の美しさが胸に響いた。音が沁みた。

ふり返ると、あった。本棚に、ずっと飾ってあるレフカ・トプカの写真集。白と青のギリシア。
20年も前に、アサーティブネス・トレーニングの勉強会を、うちのこたつで始めた頃、「自分の好きなもの」を20こ書き出すワークをしたときに、その中の一つに数えた写真集。居間の、PCの後ろからのぞき込んでいたギリシア。本に、「ようこそ!」と言われた気がした。待っていたと。「カタチに色なく、極めれば音」と、写真家が書いていた。
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