改葬

母が亡くなったのを契機に、改葬、いわゆる墓終いをした。驚いたのは、改葬許可届に、亡くなった面々の「本籍」を記入する欄があったこと。死してなお、地上のアドレスが必要とは!事務職員が、「よろしいですよ、『不詳』と致しましょう」と、ぽんぽんゴム印を押していった。

秋晴れのもと、空に向かってつぶやいた。どうぞ、みなさま、ほんとにほんとにご自由に!すでに地上のしがらみなどなく、魂を羽ばたかせて居られるのだから、どうぞ、そのままに。永久に、ご自身の魂であることだけをこころに留めて、過ごしてください。

お別れに、賛美歌を歌った。「神ともにいまして、行く道を守り」と歌い出す「卒業」の歌だ。乾燥した空気の中で大声を出したせいか、はたまた、緊張の弛みからか、風邪を引いた。ぼんやりした身体で、係累とのつながりをたどっていると、確かに「想い」は活きて現実になるのだと、実感する。

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