連弾

 「ねぇねぇ、とっても綺麗なの!やりましょう!!」と勧められて、連弾をすることになった。連弾なんて、小学生の頃の「ねこふんじゃった」と、いつだったか「青春の輝き」という映画を観たあとに、だれかと「チャップスティック」(二本指)を試したくらいで、、まともに取り組んだ事がない。

YouTtubeを検索してみると、あるわあるわ。同じ曲を、いろんな二人組が、弾いている。
天使のような兄弟の演奏では、没頭してメロディーに耽溺していく弟を、隣の兄が、ときどき推し量るようにのぞき込む。こちらまで、息を飲んで、弟君を見つめてしまう。男性二人の組み合わせでは、身体の揺れ具合がシンクロして一体となっていく。「君たち、愛し合っていますね」と声をかけたくなる。古老の二人が、淡々粛々と弾き勧めるものでは、華やかな和音も、ため息が漏れるように寂寞と響く。若い男性奏者を支え続け、伴奏をリードする女性奏者は、「いいわよ、お好きに弾きなさい」と言っているようで、格好いい。中に一つ、この二人はケンカしているんじゃないか、と感じるのもあった。折り合わずに、突っ張りあう、闘っている。なんでアップしたのか不審だ。曲そのものより、それを弾く二人の姿に惹かれて、つい、幾つも聴いてしまった。

それにしても、演奏って、見透かされることなんだなぁ。どんな人なのか、バレバレなんだぁ。朗らかに「やりましょう!」て誘われたけど、私のことどうみてるんだろ、と、不安がよぎった。でもま、いいか。今更、かっこつけるわけにいかない。ありのままってことね。
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