ブルグミュラー

ピアノを教えてくれている友人から、「伯父さんがブルグミュラーのCD見つけたって。嵌ってるらしいよ」と聞いた。是非そのCDを欲しくて苦手なパソコンを頑張り、iphonで聴くようになった。小さな曲が25曲入っている。

わぁ、うつくしい!どの曲にも表題があり、その情景が心に浮かぶ。「帰郷」では、遠くに旅に出た人の、うちに帰る喜びが沸き立つ。「つばめ」は、天を縦横に旋回し、「天使の声」が空を包む。地上には「やさしい花」が咲き、「清い流れ」のせせらぎが響く。人は、「小さな嘆き」をつぶやき、「なぐさめ」を得、ダンスを踊ったり、乗馬したり、おしゃべりし、物語を語って聞かせる。

ブルグミュラーって、どんな人だろうと、教則本の「解説」のページをめくった。19世紀初頭にドイツに生まれ、わずか26才で夭折した天才児とあった。そうだったか。

小さい頃に「練習曲」として取り組んだ時は、求められる表現がめいっぱい過ぎて、結局、指使いやテンポに翻弄され、まさに苦行だった。でも、今なら、青年の志を愛おしみ、すがすがしさに共感できる。60年を生きて、またこの曲集に心寄せる身が、嬉しい。
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