野菜しごとと大晦日

「畑はカラカラだよ」と言いながら、パートナー氏が野菜を抱えて帰ってきました。。「のらぼうが、水くれ水くれって言うからさぁ」と、作業に手間取ったわけをつぶやいています。確かに、人参の葉っぱはすっかり茶色で、さすがに食べる気がしません。大根の葉も縁取るように黄ばんで、茎は硬そうです。白菜もさわるとカサカサ音がしそう・・・。

それでも食卓の彩りに、あざやかな緑は欠かせません。ほうれん草の赤い根っこは、あくが出るので切り落としても、そこだけゆでて箸休めに。葉先は明日、お雑煮に乗せよう。大根の葉は茎から切り落として、ゆでて煮浸しに。花型に人参と大根を切り抜いて、残りを「なます」に。柚の皮を加えると、しろ、あか、き、とそれだけでうっとり、美しい。お正月の支度を率先してする方じゃないけれど、「食べてくれぇ」とばかりにやって来る野菜達を迎えると、「じゃぁ、ちょっとやるかなぁ」という気にもなります。

友人夫婦が、恒例の一升瓶を抱えてやって来ました。ふざけるのが大好きな彼は、大晦日にやって来ると、必ず「明けましておめでとう!」と、大声で呼びかけます。子ども達が小さかった頃には、「今日じゃないでしょう、明日でしょう!」と、必ずツッコミを入れ、それが彼の思うつぼなのでした。とぼけて「ええぇ?そうかなぁ。もう正月だよぉ」と彼。ムキになって「違うよ、違うってば」と騒ぐ子ども達。応酬はいつまでも続くのでした。

かけがえのない友人です。手痛い体験を一緒に乗り越えました。私の初めての出産の前日に、彼らは幼い子を亡くしたのでした。以来、私たちは互いの子ども達を宝物にして、育てました。

今日も、彼は「明けましておめでとう!」と入ってきます。もう誰も取り合う人はいませんが、なごやかな年末のひとときに、おしゃべりは続きました。
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