満腹

年末年始の一週間ほど、八人暮らしになった。久しぶりの大所帯の様子を友人に伝えると、「みよちゃんちって、いつも、そんなだったわね」と返された。そういえば、大みそかはにぎやかだった。おしゃべりして過ごし、真夜中に近所の神社へ出かけた。新年早々、若者たちが麻雀にやってきて、翌朝には、冷蔵庫が空っぽだった。

今年は、小さな子供たちと中学生が一緒。そこら中に、多様なエネルギーがふわりふわりと浮かんでいる。綿あめのように、そっと溶かして、味わう。満腹満腹。

腹ごなしには、ピアノがいい。弾いてるうちにどこかへ出かけている。カラーリングもいい。色の中に、味わった気分がにじんでいく。
大勢でいても一人でいても、私はわたし。

ローズマりー・サトクリフ

ローズマリー・サトクリフの児童文学に、はまっている。著者紹介の欄には、このようにある。
「Rosmary sutcliff 1920~92
イギリスの児童文学者、小説家。幼いときにポリオがもとで歩行が不自由になり、その障害と闘いながら、数多くの作品を書いた。『第九軍団のワシ』、『銀の杖』、『ともし火をかかげて』(59年カーネギー賞受賞)のローマン・ブリテン三部作で、歴史小説家としての地位を確立。数多くの長編、ラジオの脚本、イギリスの伝説の再話、自伝がある」。

実のところ、上記の作品は、まだこれからのお楽しみ。これまで手にした「ベーンウルフ」「ケルトとローマの息子」「夜明け前の嵐」の中にも、存分に、他民族が押し寄せては相克を繰りかえすブリテン島の歴史が、絵巻になって広がる。主人公たちは、辺境に暮らす庶民で、部族と部族の狭間に落ちたアウトサイダー達。今、読書中なのは「はるかスコットランドの丘を越えて」。舞台は、スチュアート王朝のコモンウエルズから王政復古にかけてのスコットランド。国教会VS長老派による「殺戮」の時代。主人公は絵描きの少年。激風の中を、抗うのでなく、かといって吹き飛ばされてしまうのでもなく、疾駆していく彼らが美しい。

なんだなんだ、何をこんなに入れ込んでいる?と自問。きっと、ブリグジットのせい。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、そして中華思想のせめぎあいのせい。サトクリフの生きた時間が父のそれと重なるせい。他民族国家UKに暮らす娘たち家族がいるせい。多重に想いを寄せつつ、自分を励ましているのかもしれない。激動の中を自我をもって生きる姿を、サトクリフが示してくれたことに感銘を受けて。

暮らしの中のペア・ワーク

以前、アサーティブネス講座に参加してくださった方から、メールが届いた。小学校に上がったお子さんの授業参観に行って、「相手の話を黙って聞く」ワークを、子供たちが体験する様子を、知らせてくださった。「聞いてもらえるので、きらきら生き生き自信をもって目を輝かせて、お友達に自分のことを話していました」とある。そして、またアサーティブネスのワークショップに参加したいと思われたとのこと。

アサーティブネスの講座では、どんな技法よりも「聴く・聴いてもらう」ワークが多い。そうして、聴いてもらいながら発見した自分のきもちや、次第にまとまっていく考えの不思議に惹きつけられる。講座ではワークを積み重ねることができるが、日常の暮らしでは、どのようにしてこのプロセスを継続できるだろうか。

案外、没頭の中にそれがあるのかもしれない。興味・関心に集中してそれを思い、それをしている時、そっと周りから離れて、向かう先は自分。時間や空間が丸くなって、中心は自分。きもちや考えが、空間を飛び、自在に結びつく。ああ!そうか、と合点する。

みんなと一緒の代わりに、一人の時間を過ごそう。
宝探しの時間を確保しよう。

ピアノ友

友人を、ピアノに誘った。正確には、彼から先生を紹介してと頼まれて、ピアノ友宅に誘った。レッスンの様子を見てもらえば、手っ取り早い紹介になると目論んだものの、もちろん、いつも通りには始まらない。

二人は初対面だが、二人とも、子供たちが小さい時に、みよ宅に子供を預けて、昼夜働いていた。「あの頃」の話がひとしきり続く。生活を乗り切ろうと、やみくもに走っていた若い親の私たち。子供たちと暮らす喧騒が張り付いた日常。

今、ピアノの前で、「始めまして」「よろしく」と挨拶を交わしてる彼らは、あの時間を駆け抜けてたどり着いた、ここに。公開(?)レッスンは、もっと、恥ずかしいかと思いきや、なんだか、うれしくてたまらない。友情に感謝して、笑いだしたくなる。乾杯!

チェロの背中

友人から情報を得て、森アーツセンターギャラリーで開催中の「ストラディバリウス展」に出かけた。21丁のヴァイオリンが並ぶ中に、一台、チェロがあって、釘付けになった。その背中に。

柔らかくたわんだ中央に、くっきりと背骨が浮きあがり、なまめかしい。首筋のあたりで少し前にかしいで、人が抱え込むとき、胸のあたりに身を委ねる姿勢で立っている。弾いてください、と。

見学者の合間を縫って、写真を撮った。スマホの待ち受けにしたら、用もないのに幾度も開けてしまう。チェロの容姿を見たくて。

展示会では、ケースの中から楽器を取り出しての演奏がある。情報をくれた友人は、丁度、チェロの演奏に行きあたったとのこと。確か、彼女のお目当てはヴァイオリンの音色だったはずだけど、ついでにチェロにも出会えた。うらやましくて、ため息が出る。

いつか、きっと、聴くことになる!と、おまじないをかけた。
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miyomiyo7

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私は東京の郊外、中央線沿線に長いこと住んでいます。
電車、飛行機、車、自転車・・・乗り物で移動するのが大好きで、その間に考え事をしたり「夢」を見るのが得意です。
お喋りは会ってするのがお楽しみ!
というわけで体を移動し、人に会い、やってみてから考えるアナログ派。
そんな「体験」から気づいたこと、手に入れたものを、ご紹介したいな。

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